クライオ療法

クライオ療法とは、アイスパックを使って患部を急激に冷やしていく施術方法になります。
凍傷にならない程度の低温で急激に冷やすことにより、まずは「感覚を麻痺させて痛みを感じにくくする」という鎮痛効果を期待できます。

また、冷却された箇所は「冷えた場所は温度を上げなければ」と身体が反応するために、血流量が増加する効果も期待できます。

クライオ療法は、基本的に強い炎症が出る急性期に使われます。
冷却によって炎症を抑え、損傷した組織の回復に必要な血流を増加させることが期待できるためです。

しかし、クライオ療法は急性期だけではなく、慢性期でも使えるといえます。
慢性的な痛み、こり感は血流不足による老廃物、疲労物質の蓄積や、筋緊張による神経の圧迫、刺激などが原因になっていると考えられています。

クライオ療法は冷却によって、血流量が増加することが考えられるために、老廃物の排出を促し、筋緊張を緩める効果も期待できる施術法です。

【クライオ療法によって改善が期待できる症状】

 

・急性のケガ

骨折、捻挫、打撲、挫傷といった急性の外傷では、内出血のために患部は腫れてきます。
患部の腫れで神経と血管が圧迫されることにより、痛みは増長され、患部への血流が悪くなることが考えられます。

クライオ療法で患部を急激に冷却することによって、鎮痛効果と内出血を抑える効果を期待できます。

 

・ぎっくり腰の急性期

ぎっくり腰を起こした直後は炎症症状があらわれ、強い痛みもみられます。
患部を急激に冷却することで炎症を抑え、感覚を麻痺させることでの鎮痛効果も期待できます。

 

・スポーツ後の疲労

スポーツ後は、疲労物質がたまりやすく、激しい運動で筋肉が微細な損傷を起こしていることが考えられます。
クライオ療法によって老廃物の排出を促すことで、疲労回復、筋の回復促進といった効果を期待できます。